ICNRの方も見ていきましょう。
こちらはCons(肯定側)・Pros(否定側)で記載してあり、当然内容もロジカルに書かれているので私が口出しできるようなことはないのですが、強いて言うのであればConsの終わり近くの段落の
先輩はAラインの正確性や, 波形の評価には十分な知識を要することを知っているのである. そのため先輩は2時間毎にマンシェットで測定するように指示をしたのではないだろうか.
学研メディカル秀潤社. (2020). ICNR vol.7 no.1 やめてほしいICUケア. “6. Aライン入ってても,夜間もマンシェットで血圧測定しなきゃいけないの?”.
の部分。
「十分な知識を要する=ので患者に負担をかけましょう」というのは、個人としては納得できない点ですね。
もちろんConsの立場のポジショントークなのはわかった上で、ですが。
この先輩、ここまで根拠を持って教えてくれるのに、なんで波形の見方は教えてくれないんだよ!ってなりますね(笑)
A-lineもNIBPもそれぞれの特性と限界をわかった上で使うべきものです。
どちらが信用できるというものではないですし、ましてやルーチンで◯分毎にNIBPを測るものでもありません。
血圧ひとつでもこんなに奥が深く、例えば低血圧ではNIBPの収縮期は高く表示されるなど、知らなければ患者を危険に晒す可能性すらあります。
血圧のモニタリングもルーチン業務で流さず、今一度立ち止まって考えたいところです。
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